前項ではギター全体の構造についての記述であったが、今回のこの項に於いてはエレクトリックギターのエレクトリック及びそれに影響を与えるであろうウッドマテリアルについての考察である。エレクトリックギターの歴史に於いてその最初期の創造者はそれこそ諸説が存在していて、全てをここでは取り上げる事など出来ないであろう。当初エレクトリックギター所謂一般的な呼び方はエレキギターであるが、最初のエレキギターは所謂フルアコでジャズで使われるギターにマグネッチックピックアップを取り付けた物である。当時のこのピックアップはリッケンバッカ―社の物であた。これはスティールギター用の物である。その後ピックアップ各社から生産されてその代表的な物がディアルモンド社である。エレキギターを最初に製品化したのはギブソン社でありそのピックアップはチャーリー・クリスチャンマイクであり製作者はセス・ラバーである。
エレキギターに於けるエレクトロニクス動作原理
株式会社 リトーミュージック エレクトリック・ギター・メカニズム [完全版]
この教科書の50ページ3列目の14行目にはこの様に記述が有る「ギターのピックアップから出てくる音声信号も、やはり交流である。周波数はAC電源の交流に比べると高く、数10Hzから数10kHz程度である。」
エレキギターに於ける電気信号はここでの教科書「株式会社 リトーミュージック エレクトリック・ギター・メカニズム[完全版]」によるとマグネッチックマイクによる所の電気信号である電流はここでは交流電流とされているが、本当であろうか?
知らないで「ボーと生きているとチコちゃんに叱られる」って事に成りそうだ!
次に問題点にあげるのはシールドケーブルである。一般的にはディストーション所謂音の歪みであるが、これはギターアンプ側の責任と思われているが、このシールドケーブルに於いてもその歪みディストーションは確認されているのである。この問題は以前から存在していて、ベルデン、ノイマン、ウエスタンエレクトリック、ベル研究所等が問題に取り組んでいるが、この問題は近年に成って解決したと言える物である。このケーブル内に於いての伝送理論は楽器業界の技術はオーディオ業界より残念ながら遅れており優れたオーディオメーカーがオーディオケーブルを開発しているが、しかしながらケーブルに於ける構造理論を正しく認識しているメーカーは少ないと言えるのである。ここに訳の分からない感性や聴いてみて、これで「いいや」みたいな単に聴いた本人だけが了解できると言う感覚だけで違う要因が加わるとまた変化してしまう事に成りかねないケーブルが存在しているのも事実である。
と言う事で、私が認めるケーブル理論は以下の通りである。即ち電気工学的観点から見た構造理論を基盤にしてケーブルを考察すると、ここに2つのオーディオケーブルメーカーが存在する事に気が付くのである。
1つは、1970年代にモンスターケーブルをスピンアウトした天才オーディオケーブル設計者のブルース・ブリッソンがいる。彼がこのモンスターケーブルに在籍中に設計開発した特許技術にバンドワイズスバランス、タイムコレクト構造の原型を提示してあのショットガンケーブルを世に発表している。その構造理論はと言うとケーブル内部を3ウェイにして、低音、中音、高音に於けるフリーケンスに於いての伝送スピードのにがいを無くす為に各ケーブルの長さを変えて、伝送スピードを統一して位相情報を正す事により、ケーブルに於ける位相の乱れを無くしているのである。彼はこの特許技術をこのモンスターケーブル社に置き土産として退社して自身の理論を体現すべく会社を設立したのである。それがMIT(ミュージックインターフェイステクノロジー)である。彼は利益を殆ど全て研究費即ち、測定器に費やしており3億5千万円程でテクトロニクスで自身のオリジナルカスタムインストルメントを完成させている。同時期に音楽信号を科学的な見地から客観的に判断する為に、この音楽を位相特性、ステレオイメージからサウンドステージを細分化して音色などと言う曖昧な表現を排除して、すべての音楽信号をまるでノイマンのゲーム理論の様に数値化する事により、オーディオケーブルを、全く音、音楽その物を聴かずして、客観的に、コンピューターでシュミレーションして設計する事に成功しているのである。これにより情報の非対称性は粗無くなったと言えるのであるが、まだ開発の手は緩めないのである。
もう1つはやはりモンスターケーブルをスピンアウトしてライブワイアーを製作し、其の後社名を変え、オーディオクエストとして今日まで存在している。このケーブル理論としては、オーディオケーブルがその径が太ければ太い程その外側を高音が速く伝送して低音は中即ち内側を遅く伝送する。この事によりそこに位相歪みが存在する事になってしまうのである。
アンプリファイアーとは増幅回路、増幅器、増幅段の事であり、エレクトリックギターに限らずエレクトロニクスには欠かせない物であり例えば白物家電の掃除機を動かすのにそのモーターを動作させなければならないのであるが!そのモーターをドライブさせるのにはそのドライブアンプ増幅回路が必要である。ここではギターの音量を上げる為の電気化であり所謂エレクトリックギターの音量増幅の為の増幅回路を持つ増幅装置即ちギターアンプリファイア、ギターアンプの事である。
ギターアンプは、オーディオアンプと同様に音楽の為の音を増幅し再生するのと同様に増幅回路を持ち増幅させるのであるが!
より高音質になる様に設計されるのであるが!オーディオアンプは余分な音を出さずまた余計な音を出さない所謂原音忠実再生を目的にしているのでありサウンドステージの再現がその目的である。と云う事であるのであるがギターアンプは高音質と言ってもそのギターの特有な音の固有音所謂オーバートーンに於けるフェイズシフトディストーション歪を付加して所謂オーバードライブ!ディストーションギターサウンドの再生を目指していてギターアンプとオーディオアンプは目指す再生音の方向性が異なるのである。
と言う事でオーディオアンプはリスナーの為に!しかしギターアンプはギタリストの為に存在するのである。
また技術的な部分で言うとアンプリファイアーに於ける増幅回路に使用する部品所謂増幅素子はいずれも共通であり真空管、半導体所謂、MOS=FET、トランジスター、そしてICアンプ所謂オペアンプである。このどれかを決定するのにはアンプ設計のデザイナーに委ねられるのである。
この増幅素子に固有音は確かに存在してはいるのであるが!オーディオアンプ、ギターアンプに限らずそのアンプのサウンドキャラクターは使用された増幅素子に依存しているのではなくて、回路設計に!そのサーキットデザインのデザイナーに依存するものである。その動作特性はA級固定バイアス回路、B級片側可変バイアス回路、AB級、D級即ちスイッチングレギュレーションアンプである。
近年に於いてはまた真空管アンプが見直されていて、これは偏にギターアンプの要望が多くっこの真空管の固有音がギターの音質に愛称が良くて、と言うのは真空管に於ける偶数次倍音が著しく歪特性を活かしてその歪ディストーションを加えた音色こそがエレクトリックギターのトーンであり、一般的なエレキギターの音なんですが!真空管アンプはガラス製でありこの筐体が響く所謂ガラス鳴きがしてしまいうるさいのであるしまたそのバイアス電圧所謂グリット電圧を上げて壊れる寸前の音が良くてその様なセッティングであると真空管の寿命が短くなってしまいます。
ここではアメリカンサウンドとブリティッシュサウンド!
所謂フェンダーアンプとマーシャルアンプとの対比によるサウンドキャラクターの違いをチェックしている。
真空管アンプの違い!
それは幾つかの要因があるがここでは真空管のキャラクターの違いを示している。6V6 6L6 EL84 EL34と代表的な真空管の音質の違いが分かるような気がする!
6V6と6L6を比べると6V6は少しだけエッジの効いたしかしややもすると少しざらついた音色になってしまう感じであり6L6は滑らかな上に線の太い音になる様である。
他方EL84にEL34はエッジの効いた腰のある音で芯の強い感覚の音質になっている。1つのアンプで各真空管のキャラクターの違いを比べられるので大変良いのであるが! ただ残念なのが使用ギターが幾つか使用されていてその為に別なサウンドキャラクターが付いてしまったのである。
エレクトリックギターは1930年代に所謂ピックギターやパーラーギターににピックアップを取り付けてエレクトリック化したのが始まりであるが、1947年にオーディオメーカーのフェンダー社が1本のソリッドボディのエレクトリックギターを発表したことが始まりである。テレキャスターの前身のギターでエスクワイアのスタイルのギターであるが、そのデザインはあのレスポール氏である。この1940年代から
guitarrex - メールアドレス:59planar@gmail.com
All rights reserved ®