classical guitar

Antonio de Torres

アントニオ・デ・トーレスの衝撃

この写真は、1958年製クラシックギター、製作者は黒澤常三郎氏である。

この個体はアントニオ・デ・トーレスモデルである。その特徴は力木の構造にある。

力木の構造が八の字状に(団扇)なっている。

このギターをクラッシックギタリスト川井善晴先生が演奏していたが、そのピッキング

タッチの素晴らしさもあり、思わず欲しく成ってしまった。

この後に、オリジナルのアントニオ・デ・トーレスを聞く事となる。

フランシスコ・タレガ使用により歴史的名器と呼び名も高いアントニオ・デ・トーレスであるが、その遠達性の高い音質からバイオリンの名器ストラディバリウスになぞられ、一般的には、ギターのストラディバリと呼ばれている。

ここで、ジュリアン・ブリームはその経緯を述べている。

ギターインプレッション

ジョン・ウイリアムスの弾くイグナシオ・フレタである

クロサワ日本総本店クラシックギタースペシャリスト”バーチュオーゾ渡辺氏の模範試奏を基本にして各楽器の個性、特質、そしてクラシックギターのオーバートーンフェイズシフトノイズハーモニックディストーション即ち倍音位相差変位歪みによる各ギターの固有音を聞いてみたいと思う。渡辺氏の様にピッキングタッチが正確で精度が優れていなければ解らないであろう。勿論同じ条件の録音でなければ正確には解らないであろう。

同じギタリストで同一な録音条件でなければならない!この世界のトップギタリストであるジョン・ウイリアムスではピッキングタッチが強過ぎる為か各個体差が出にくいし、ジュリアン・ブリームではピッキングタッチがアタック音が潰れてしまう。彼らですらこの様な問題があり適切ではないのだ!ここでは、2つのギターを比べ相対的に2元論的に考察する事にする。尚基本にするのはアントニオ・デ・トーレスとする。

先ずはイグナシオ・フレタからだ。

トーレスと比べると落ち着いた感じであるが、抜けが甘く延達性は劣ると云える。がヘルマン・ハウザーと比べるとフレタは腰が強く線が太い感じだ。

この甘く太い音がフレタの魅力である。

ヘルマン・ハウザーはと言うとこれはまた違っている。比べればハウザーはフレタより透明感のある音色であるが。線は細いこれは1KHz付近にピークポイントがありこの辺が耳につくといえるのだ。

トーレスと比べると倍音歪みが多く雑味が有ると言わざるを得ない。この3本の中では最もビビットである。

実は私はジュリアン・ブリームが手放したホセ・ルイス・ロマニリョス ジュリアン・ブリームモデル初号器を弾いた事があり私がいた時に店に入荷した事が有り購入を考えた事も有り、先立つ物が無く買える訳が無いのは自明であるが、このギターが素晴らしく良かったのを覚えていて今でも忘れずにいる。

マアそれはさて置いて、このロマニニョスは倍音歪みが少なく抜けが良い、立ち上がりのアタック音はフレタの方が早い。腰はフレタの方がある。フレタ、ハウザーと比べるとロマニリョスの方が倍音歪みは最も少ない。が、トーレスと比べれば音の粒たち、エッジはトーレスだ!トーレスは流石に別物である。

今人気のグレック・スモールマンである。ジョン・ウイリアムスの使用ギターと言う事も有り、有れば直ぐに売れてしまう。と言うギターで、ジョン・ウイリアムスのコンサートでは聞いているのですが、店頭では、見た事すら無い、私が行く頃には既に売れてしまうという。まるで八百屋や果物屋の店頭の季節の野菜の様な回転率(笑)で見たことも直接聞いたことも無い。ヘルマン・ハウザーと比べれば同じ様に1KHz辺りにピークポイントが有りながらこちらの方がよりそれがきつく感じます。音量はかなり有りますが、残念ながら倍音歪みは最も多いと言えるでしょう。この個体だけかも知れませんが1弦ハイポジションが線が細い傾向にあります。

言わずと知れたエルナンデス・イ・アグアドですが、以前はフレット音痴と言われていたのですが、そんな事は無いようですね!噂に違わぬ良く歌うカンタービレなギターですね。芸術的に良く鳴る楽器です。ギターが饒舌に表現してしまう。まるでギターが意思を持ちギタリストの意志を理解しながら鳴ってくれる、鳴ってしまうかのようです。ロマニリョスと同じ様に倍音歪みは少なくノイズフロアが低く雑味の無い音であると言えます。ハウザー、スモールマンと比べるとピークポイントはほぼ無いと言えるでしょう。フレタと比べるとクリアであるのですが、若干フレタの方が抜けが良いのか雑味は少ないです。しかし音の粒立ちは揃っています。フレタと比べるとよりフラットであると言えます。

私がいた時には日本には輸入されてはいなかったギターです。このギターは馴染みがありませんでしたが、非常に面白いギターです。良く歌うという所はエルナンデス・イ・アグアドに似てはいますが、アグアドの方が寄りフラットであると言えます。音の粒立ちはアグアドに歩があると言えます。1弦のハイポジションに若干の線の細さが感じますが、1KHz付近がピークポイントを持つ等と言う事はないようです。フレタ、ロマニリョスと比べれば音が少々暴れています。


ジュリアン・ブリームとステファーヌ・グラッペリでジャンゴ・ラインハルトのヌアージュを演奏している、元々はジュリアン・ブリームはジャンゴ・ラインハルトを聞いてギターを始めたと言う。

ここで使用しているギターはトーレスであると思われる!(冷静に考えれば、これも推測に成るがヘルマン・ハウザー1世のトーレスモデルではないだろうか?それともホセ・リョマニノスのトーレスモデルなのだろうか?)

尚、私が楽器店に務めていたときに実はジュリアン・ブリームが手放したホセ・ロマニリョスのブリームモデル初号機が店に来た時がある。このギターは非常にショッキングなギターでジュリアン・ブリームの自宅のバックヤードにギター工房を作りそこでジュリアン・ブリームがギターを弾き演奏、その音をホセ・ロマニリョスが聞いてギターの或る所を調整して仕上げたという事が如述に解ってしまう、ギターであった。ここでは詳細は割愛させて戴く事にする。

クラシックギターの歴史

 

クラシック音楽の歴史は、ヨーロッパ民謡が、そのルーツであるが、クラシック音楽ではギターはその主流ではない。(この辺は、ジャズも同様であるが)ギターがクラシック音楽にその存在を認めたのはラコート、パレルモ、歴史的伝説の名器アントニオ・デ・トーレスの出現を待たなければならなかった。名器トーレス(このトーレスの出現は以前の楽器とは比べ物にならない位、音の遠達性を向上させた)を使用してギター音楽の領域を拡大したのは、ギタリストであり作曲家でもあるフランシスコ・タレガである。そしてクラシック音楽主流派にその存在を認められたのはアンドセス・セゴビアである。セゴビアはそれまではギターでは弾かれなかったバッハのバイオリン曲やリュート曲等をギター曲にアレンジメントしている。この功績によりギターは一躍バイオリン等と並びクラシック音楽楽器へと認められたのである。


クラシックギターの系譜

クラシックギターの種類は時系列的には19世紀ギターと所謂アントニオ・デ・トーレスの後の近代ギターに別れるこの後では大きく分けるとスペイン系とドイツ系に区分する事ができ19世紀ギターではイタリア系も存在した。

現在ではドイツ系、スペイン系と在るがスペイン系は更にマドリッド系とグラナダ系に細分化する事ができる。

マドリッド系はフランシスコ・ゴンザレス、ホセ・ラミレス1世、マヌエル・ラミレス、ホセ・ラミレス2世、ホセ・ラミレス3世・ホセ・ラミレス4世、ドミンゴ・エステソ、サントス・エルナンデス、エルナンデス、マルセロ・バルベロ、ヘスス・ベレサール・ガルシア、アルカン・フェルナンデス、マルセロ・バルベロ・イーホ、ラファエル・カサ―ナ

エンリケ・ガルシア、フランシスコ・シンプリシオ、ロベール・ブーシェ、アントニオ・マリン・モンテロ、マヌエル・カセレス、マヌエル・G・コントレラス、パウリ―ノ・ベルナベ、等

またグラナダ系ベニート・フェレール・マルティン、エドアルド・フェレール・カスティージョ、アントニオ・マリン・モンテロ、フランシスコ・サンチャゴ・マリーン、ベルント・マルティン、シュテファン・シュレンバー等である。

このドイツ系、スペイン系の一番の違いはそのネックジョイントの方法であろう。  


クラシックギタービルダー(製作者)

 

ルネ・ラコート

ルイス・パノルモ(世界初の金属ペグ使用ギター)

アントニオ・デ・トーレス(現代ギターの元祖)

フランシスコ・シンプリシオ

ドミンゴ・エステソ

サントス・エルナンデス

エンリケ・ガルシア

マヌエル・ラミレス

ヨハン・シュタウハー(フェンダーギターのヘッドデザインである6連スタイルのオリジナル)

クリスチャン・フレドリック・マーチン(フラットトップスティールストリングスギターで有名なあのマーチンであるヘッドデザインは6連でシュタウハーの弟子)

 エルナンデス・イ・アグアド(クラシックギター製作界の富子不二雄)

イグナシオ・フレタ Ⅰ世、エ・イーホス

ヘルマン・ハウザー Ⅰ世、Ⅱ世、Ⅲ世

エドガー・メンヒ

コルヤ・パンヒューゼン

ホセ・ラミレス Ⅰ世、Ⅱ世、Ⅲ世、Ⅳ

パウリーノ・ベルナベ

マルセロ バルベロ・イーホ

ロベール・ブーシェ

ホセ・ルイス・ロマニリョス(トーレス研究家)

ヘルムート・ブッフシュタイナー(ギター製作家及び制作研究指導者)

ポール・フィシャー

ホセ・ヤコピ

マヌエル・ベラスケス

コンデ・エルマノス

ゲオルク・ボーリン(11弦ギター)

デビット・ホセ・ルビオ

ダニエル・フレドリッシュ

マルセリーノ・ロペス(ギター製作及び収集研究家)

グレック・スモールマン(クラシックギター製作界のカール・マルクス)

サンチャゴ・マリン

カール―ハインツ・レーミッヒ


クラシックギタリスト

マッテオ・カルッカシ

ナポレオン・コスト

マウロ・ジュリアーニ

フェルドナンド・カルリ

フェルナンド・ソル

ディオニシオ・アグアド

フランシスコ・タレガ

ミゲル・リョベート

アグスティン・バリオス・(マンゴレ)

アンドレス・セコビア

ジュリアン・ブリーム

ジョン・ウイリアムス

ナルシソ・イエペス

ぺぺ・ロメロ

カール・シャイト

ジークフリート・ベーレント

レオ・ブローエル

クリストファー・パークニング

ウラジミール・ミクルカ

アンドリュー・ヨーク

マリア・ルイス・アニード

リオナ・ボイド
シャロン・イズビン

 オスカー・ギリア

デビット・ラッセル


クラシックギターテクニック


現代に於けるギターテクニックは全てクラシックギターのテクニックが、継承されている事は一般常識であろう。ビブラート、トリル(ハンマリングオン、プリングオフ)スライド(スラー)ベンディング(チョーキング、チョーキングビブラート)ハーモニクス、タッピング(ライトハンド奏法)コンピング(人工ハーモニクス)トレモロ奏法等全てである。しかしながらどんな物にも例外が有り、アーミング奏法はジャズ、及びロックギターによる物で、特にジミ・ヘンドリクスの出現を待たなければならなかったようである。このクラシックギターのテクニックはフランシスコ・タレガ、アンドレス・セゴビアにより、完成されたと言えるだろう。特にアンドレス・セコビアによる、所謂セコビアトーンと呼ばれるピッキングタッチにより、多彩な音色表現力を増している。この事は他のギター音楽のジャンルを遥かに凌駕しており、100年程進歩し先を進んでいると言える。ギターのピッキングタッチは他ジャンルのギタリストなどは足元にも及ばない。尚セコビアのアレンジメントにより、多彩な音色表現力を増している。この事は他のギター音楽のジャンルを遥かに凌駕しており、100年程進歩し先を進んでいると言える。ギターのピッキングタッチは他ジャンルのギタリストなどは足元にも及ばない。尚セコビアのアレンジメントにより、以前では不可能とされていた、ヨハン・セバステァアン・バッハ等他のクラシック音楽の定番楽器と同等の表現力を得る事と成り、ギターはクラシック音楽の楽器と認知されたのである。


アンドレス・セゴビア


クラシックギターがクラシック音楽たる所以はセゴビアに於けるこのような演奏に因るものである

 

フランシスコ・タレガが開発したトレモロ奏法によるアルハンブラ宮殿の思い出である。このジャケットはヨハン・シュタウハーかクリスチャン・フレドリック・マーチンであるか? この片側6連ヘッドデザインはフェンダーに受け継がれて行くのである。

 


推測の域を出ないが、ギターに於けるクラシック音楽のアプローチは、場合によるがタッピング奏法を使用したであろう

クラシックギターによる特殊奏法

ジークフリート・ベーレント

私の記憶が確かならば、このジークフリート・ベーレントは現代的ギターアプローチでブルースギターでは十八番のスライド、所謂ボトルネック奏法をしていたと・・・記憶していたが・・・YouTubeでは確認出来なかったが、これは残念ではあるが、私の記憶違いでは無い。ボトルネック奏法は元々はハワイアンミュージックのテクニックでブルースでは一般的であるが、クラシックギターとどちらが先であるだろうか?

尚このギターはヘルムート・ブッフシュタイナーのワイズバーガーモデルではないだろうか!


カール・シャイト

このカール・シャイトこそが現代クラシックギターのアンドレス・セゴビアの意志を継いだギタリストの1人であるだろう! 私は知らなかったのだが、バッハのリュート曲の全曲をギターアレンジしたという。それが次の画像である。


ウラジミール・ミクルカ

パリ国際ギターコンクールに於いて最年少優勝した天才ギタリスト。 古典のみならず、現代音楽的手法をも取り入れた

当時の最先端のギタリストである。 現代音楽作曲家ニキタ・コシュキンの王子のおもちゃの初演やジャズギタリスト ウエス・モンゴメリーのオマージュ曲”スワ・コーサ、サブタイトル、ウエス・モンゴメリーに捧ぐの初演等代表作がある。このウラジミール・ミクルカの演奏であるが、ギターテクニックとしては申し分無い物であるが、しかし音が籠っているがこれはこの使用しているギターのせいであり、このギターは日本製の河野ギター20号であるが、音が例に漏れずボケている。


ヴィラ・ロボス 

幻のプレリュードNO.6

ヴィラ・ロボスといえばブラジル風組曲などに代表されるが、クラシックギター界ではギター曲で有名である、その内容と云えば有名なギター曲、これはショーロス1番でありこれはショーロス曲集として他の楽器へと続き14番までである。尚、ショーロスとは、エイトル・ヴィラ・ロボスが造った造語であり、ブラジル民謡には本来無い物である。ブラジル民謡であるショーロにヴィラ・ロボスが自身が好きな黒人音楽のブルースのSを加えて創り上げた造語である事は後にも既出する事とする。

 また有名なギター協奏曲、コカパカーナ協奏曲を1曲残している。

 ヴィラ・ロボスの有名なギター曲は以下の通りである。 ブラジル民謡組曲5つのショーロで成り立っている。

 12の練習曲エチュード、5つの前奏曲プレリュードであるが、前奏曲は、プレリュード1番からプレリュード5番までであるが実は失われた幻の前奏曲プレリュード6番が存在するのだ!ヴィラ・ロボス自らギターを演奏する機会がありそれを聞いた全てのギタリストがこの前奏曲集の中で最も美しい最も素晴らしいギター曲と言わしめた。ヴィラ・ロボスのギター曲の最高傑作と誉も高い創作であると云われているが、研究者の間ではいまだに探し続けられているのである。


次はバ―チュオーソ名手ジョン・ウィリアムスとジュリアン・ブリームのヴィラ・ロボスである。

この映像はヴィラ・ロボス本人が弾くヴィラ・ロボスである。このヴィラ・ロボスとバリオス・マンゴレは自身の演奏があると聞いていたが、映像が残っているとは思わなかった。

ブラジルのエイトル・ヴィラ・ロボスそしてアルゼンチンのアグスティン・バリオス・マンゴレと南米のクラシック音楽の作曲家でありギタリストでもある2人であるが、同じ様にヴィラ・ロボス弾きのジュリアン・ブリームとバリオス・マンゴレ弾きのジョン・ウィリアムスと私などは区分している。

クラシックギターと

他ジャンルとの交流

  ジョン・ウイリアムス

 ギターのプリンス、ジョン・ウイリアムスはセゴビアから神がこの子に指を与えた、と言わしめた神童であった。後にロックバンド、スカイを結成した

  ジャンゴ・ラインハルト

 ジャンゴ・ラインハルトとエイトル・ヴィラ・ロボス

ジャズギターのロマ二、マヌーシュスイング、ジャンゴ・ラインハルトであるが

彼以前のギタリストは、例えばエディ・ラングと比べればモダンなスタイルであると言えるだろう。エディ・ラングの時代は、ビックバンドが一般的でフレディ・グリーンの四つ刻みバッキング、リズムカッテングが主流でエディ・ラングのシングルノートソロは革新的な奏法であった。ジャンゴ・ラインハルトはエディ・ラングと同様にヴァイオリニストを相棒とし(エディ・ラングはジョー・ベヌーティ、ジャンゴ・ラインハルトはステファーノ・グラッペリー)活躍したことが共通点である。クラシックギターに影響を与えたのはジャンゴ・ラインハルトであり、また影響も受けている。

恐らくは、ヴィラ・ロボスの影響もあるだろう。そしてヴィラ・ロボスもまたジャズからの影響を受けていると言えるのである。ジャンゴ・ラインハルトのコード理論は今、現在の4ボイスであり、彼以前のギタリストとは違っている。そしてヴィラ・ロボスはというと、クラシック音楽界のブラジル人作曲家であると共に、ギタリストでもある。ブラジル音楽と言えばサンバ、ボサノヴァ、ブラジル民謡であるショーロ等であるが、ヴィラ・ロボスの作曲した作品はショーロ(Choro)ではなくてショーロス(Choros)1番である。このショーロス(Choros)とはアメリカ黒人音楽のブルース(Blues)のSをショーロにスペリングしたものである。ヴィラ・ロボスのギター曲で使われるギターコードはその後のジャズギターに影響を与えている。

  ジュリアン・ブリーム

 ジュリアン・ブリームはジャンゴ・ラインハルトをフェバリットギタリストとしている。ジャンゴ・ラインハルトの代表作ヌアージュを演奏している。ジャンゴ・ラインハルトの相棒のステファーノ・グラッペリーと共演している。

ジュリアン&ジョン

この二人は、ロンドン王立音楽大学の先輩、後輩にあたる、息の合ったギターディオである。ジョン・ウイリアムスがイグナシオ・フレタを使用し、ジュリアン・ブリームはおそらくホセ・ルイス・リョマニノスを使用しているものと思われる。

両者の演奏スタイルの違いと使用するギターのトーンキャラクターの違いが認識できると思う。

  チャーリー・バード

 チャーリー・バード自身、アンドレス・セゴビアの弟子でありその演奏テクニックはクラシックギタリストその物であった。尚、私はこの様に分析しています。チャーリー・クリスチャンのフォローワーであるチャーリー・バードはボサノバで有名ではあるが、デビュー当時等初期は、チャーリー・クリスチャンライクなギターワークでありチャーリー・クリスチャン直系のストレートなジャズである。チャーリー・クリスチャンのギターワークの再現性はずば抜けている。

チャーリー・バードは完全な形でその場所にチャーリー・クリスチャンを出現させるのである。ここは私の史観であるが、チャーリー・バードのバックグランドはクラシック音楽並びクラシックギターである。これにより、以下の通り考察する事になる。即ちまずチャーリー・バードはチャーリー・クリスチャンを聴くと先ずはそれを採譜し楽譜に書き込み、その楽譜からこの音符を更にリズム、シンコペイション等細かく記入し寄りチャーリー・クリスチャンのスイング感、グルーブ感、ドライブ感をソルフェージュしていたのではないのか!?と私は分析しております。このスタイルはクラシック音楽の感覚ですね。クラシック音楽に於ける音楽に対する接し方がその曲に於ける時代背景、その曲の持つ感情等の内在を分析し自分の感情をその曲に同期させる事が大事であろうと思われる。クラシック音楽であればこれに自分のギタースタイルとその曲の作曲家、初演ギタリストのスタイルの違いを計算し自分のギタースタイルにより、その曲を完成させるだけで充分であろうが、この場合は少々違いその曲のギタリスト、ここでは、チャーリー・クリスチャンであるが、このチャーリー・クリスチャンのギタースタイルに自身が同調させる必要がある。でなければチャーリー・クリスチャンを復元しその場所に再現する事は不可能であろう。

このチャーリー・バードこそが最も寄りチャーリー・クリスチャンに近ずいたギタリストではないだろうか!

私の大好きなリスペクトしているギタリストである。

ローリンド・アルメイダ

ブラジル人であるローリンド・アルメイダはその土着性所謂ルーツである処のブラジル音楽、ブラジル民謡であるボサノバの影響が見られるがチャーリー・バードと同様にクラシックの影響下にある。

演奏の姿勢を見ると、一般のクラシックギタリストと違いチェット・アトキンス スタイルでの演奏に成っている。

  ラリー・コリエル

 ラリー・コリエルとヤングジャンゴことフィリップ・キャサリンとのギターバトルである。1977年に於けるモントルージャズフェステバルでのライブ映像である。ギターバトルで有りながら、両者の息の合ったギターは単なるバトルには留まらない。

ジャズギタリストである、ラリー・コリエルとパット・マルティーノはジャズのみならずクラシックギターも正規教育を受けているギタリストである。スティールストリングスフラットトップギターを使用しているが、演奏姿勢はクラシックギタリストその物である。使用ギターはロプリンジ―である。ウクレレで有名なロプリンジ―であるが、この様なギターも制作していた。ちなみにロジャー・サドウスキーは彼の弟子である。

ラリー・コリエルはこの後、オベイションギターにスイッチしている。


ヴィラ・ロボス

1974年のモントルージャズフェスティバルでのイレブンスハウスのライブである1曲めではラリー・コリエルはクラシックギターの名曲であるエイトル・ヴィラ・ロボスのプレリュード№4を演奏している。日本版のアルバムタイトルでは、ヴィラ・ロボスの前奏曲第4番ホ短調による即興曲(Improvisation On VILLA-LOBOS : Prelude No,4 In E minor)

この曲を演奏するにあたりラリー・コリエルはクラシックギタリストでありクラシック音楽研究家にアドリブを加えて演奏しても良いかを訊ねたという。(私の記憶が定かでは無いので残念ながら名前を忘れてしまっている)

 私の知る限り、エイトル・ヴィラ・ロボスは自身のギター演奏でもアドリブ(インプロバイズ)で演奏を行っていたということは知られていた。よってこの演奏はクラシック音楽として成立している。


エレクトリックギター協奏曲

クラシック音楽ではエレキギターによるオーケストラ作品が存在する。楽譜にはエレクトリックギターを使用の事と謳っている。 私は、恐らくは殆どの人がこの存在自体を知らないであろう。

依ってここでは、ロックに依る物に成る。ジェフ・ベックはブローバイブローアルバムの幾つかのナンバーでバッキングにクラシックオーケストラを使っている。リッチィー・ブラックモア―、ジョン・マクラフリンマハビシュヌオーケストラ、プログレシブロックでは、クラシック音楽の影響を受けている。

現代のロックギタリストは私が聴く限りに於いてはイングベイ・マルムステーン

の亜流としか思えない個性のない単なる速弾きギタリストしかいない! イングベイ・マルムステーンのアドリブはジャズギタリストのアドリブラインであるチャーリー・パーカーラインの代わりにクラシック音楽の各楽器の器楽曲のメロディーをアドリブラインフレーズとしているに違いない。

またスティーブ・バイもフランク・ザッパスクールのギタリストでありハイテクギタリストの代表である。ここでは自身の代表作であるフォーザラブオブゴッドをオーケストラバックで演奏している。これぞエレクトリックギター協奏曲であるといえるだろう。


crossroads

           Villa-Lobos-Plelude No.6

前途のヴィラ・ロボスの前奏曲プレリュードには幻の前奏曲プレリュード6番が存在するが今日に於いても未だに見つかっておらず、幻となっているのであるが、このエピソードを基にハリウッド映画になっているのであるがクラシックギター、クラシック音楽には余り関係がないストーリーと成っている。1986年ロードショーされているが、良く出来た音楽映画、ギター映画と云えるのである。この映画の胆はギターそのものであるが、クラシックギターに関して云える事は、主人公を演じるラルフ・マッチオがギターを弾けず、この点はバック・トゥ・ザ・フュ―チャーのマイケル・J・フォックスとは違い、ラルフ・マッチオはギターのフィンガリング、ピッキングを演技する事となった。クラシックギターの場面はかのジュリアード音楽院でのギターレッスンシーンが有りモーツァルトのトルコ行進曲正式にはピアノ行進曲第11番第3楽章であるが、これのクラシカルギターアレンジである。ここで主人公のユージンは曲の終盤でブルースフレーズに変えて演奏する。ここで問題であるが、音楽担当はライ・クーダであるが、ラルフ・マッチオのブルースギターコーチ、映画のタイトルバックでは、この様に呼んでいたのだが、ライ・クーダの関係筋のギタリストでありギター指導者のアーレン・ロスに白羽の矢が立ったのである。クラシックギターでは、アンドリュー・ヨークの関係筋のウイリアム・カネンガイザ―である。クラシックギター及びジャズギターに精通しているのである。この映画ではロバート・ジョンソンの失われた30番目の曲を求めて旅をするというストーリーであるが、劇中でも言われた通り30番目の曲など存在せず、これの元ネタはヴィラ・ロボスの失われた幻の前奏曲プレリュード6番が存在していたのだが、これを探すことがクラシックギター研究家にとっての考古学的課題となっておりさしずめトレジャーハンターの様に成っている様である。このヴィラ・ロボスの前奏曲プレリュードNO.6は前奏曲集の中で最も美しい曲と誉の高い素晴らしい曲であると言われている。

これはモーツァルトのピアノ行進曲第11番第3楽章ギター編曲(guitarra clasica marcha turca)でありこの曲の最後にブルースのリックに変わる。このギターワークはウイリアム・カネンガイザーである。ライ・クーダーではない。この映画に於けるギターワークの指導はアーレン・ロスである。

次のクラシックギターはカプリ―スNO.5である。この曲は天才、狂気のクラシックバイオリニストニコロ・パガニーニの作曲で全24曲からのバイオリン曲集に成っている。このバイオリン曲集、カプリ―ス24曲集はピアノ曲集のフランツ・リストの24の超絶技巧練習曲集に匹敵する超絶技巧を必要とされるのだ!このリストの超絶技巧練習曲集はこの狂気の天才バイオリニスト、パガニーニのカプリ―ス24曲集に影響を受けているのだ!

この映画ではヴィラ・ロボスの前奏曲集NO.5にちなんでかカプリ―スNO.5アジタードを演奏している。このカプリ―スNO.5アジタードはヴィラ・ロボスのギター練習曲集エチュードNO.1に影響を与えている。

 この劇中ではクラシック音楽に於けるギター曲が2曲程聞く事ができるが、フィンがリング、ピッキングの演技をラルフ・マッチオが行っており、まるでこのラルフ・マッチオ自身が演奏している様に思える様であるのだ!余談だが、これはアニメののだめカンタービレと同じでこのフィンがリングをそのまま行えば演奏出来てしまうのである。クラシックギターのフィンがリング、ピッキングはウイリアム・カネンガイザーのギターワーク指導であり、ブルースギターでは、アーレン・ロスである。